基礎コンクリートのかぶり厚さが不足していることが判明した場合、放置すると、建物の耐久性が著しく低下する危険性があるため、早急な対応が必要です。この記事では、基礎コンクリートのかぶり厚さ不足に対する、適切な補修方法と、業者選びのポイントについて解説します。まず、かぶり厚さが不足している場合の補修方法としては、主に、断面修復工法、被覆工法、増し打ち工法の3つがあります。断面修復工法は、コンクリートの表面を削り、露出した鉄筋を、防錆処理した後、モルタルなどで補修する方法です。被覆工法は、コンクリートの表面を、特殊な樹脂などで覆い、鉄筋を錆から守る方法です。増し打ち工法は、コンクリートの表面に、新たなコンクリートを打ち増しする方法で、かぶり厚さを確保するとともに、強度を高める効果も期待できます。どの補修方法を選ぶかは、かぶり厚さの不足具合や、コンクリートの状態によって異なります。専門業者に相談し、適切な補修方法を選びましょう。業者を選ぶ際には、複数の業者に見積もりを依頼し、料金や、補修方法、実績などを比較検討することが重要です。また、業者の資格や許可証を確認することも大切です。建設業許可や、コンクリート構造物の専門資格を持っている業者であれば、安心して依頼することができます。さらに、アフターフォローや保証についても確認しておきましょう。補修後に不具合が発生した場合でも、保証があれば、安心して対応してもらうことができます。基礎コンクリートの補修は、建物の安全性を左右する重要な工事です。業者選びは慎重に行い、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。