震度7は、気象庁が定める、地震の揺れの強さを表す指標で、最も強い揺れを表します。この記事では、震度7の揺れとは、どのようなものなのか、その定義と、住宅への具体的な影響について解説します。気象庁では、震度を、0から7までの10段階で分類しており、震度7は、加速度でいうと、400ガルを超える揺れと定義されています。400ガルとは、非常に激しい揺れで、人間は、立っていることができず、地面に叩きつけられるような衝撃を受けることがあります。また、固定されていない家具や、家電製品などは、大きく移動したり、転倒したりする危険性があります。震度7の地震が発生すると、木造住宅は、倒壊したり、大きく損傷したりする可能性が高く、鉄筋コンクリート造の建物でも、壁や、柱、梁などに、ひび割れが入ったり、変形したりする可能性があります。また、地盤が軟弱な場所では、液状化現象が発生し、建物が傾いたり、沈下したりする危険性もあります。液状化現象とは、地震の揺れによって、地盤が液体のようになる現象で、建物が、そのまま沈み込んでしまうことがあります。さらに、地盤が弱い場所では、地盤が崩れたり、地割れが発生したりする可能性もあります。震度7の地震は、非常に危険な揺れであり、甚大な被害を引き起こす可能性があります。新耐震基準を満たしている建物であっても、震度7の地震に、完全に耐えることができるとは限りません。そのため、日頃から、地震への備えを怠らず、万が一の事態に備えることが大切です。