基礎のひび割れは、DIYで補修できるものもあれば、専門的な知識や技術が必要なため、プロの業者に依頼する必要があるものもあります。この記事では、DIYでできる応急処置と、プロの補修技術について解説します。まず、DIYでできる応急処置としては、ヘアークラックと呼ばれる、幅が0.3mm以下のごく細いひび割れに対する、表面的な補修です。ヘアークラックは、構造的な問題がない場合が多く、市販のひび割れ補修材を使って、比較的簡単に補修することができます。ひび割れ補修材には、シーリング材や、モルタルなどがありますが、使用方法をよく読み、正しく使用するようにしましょう。また、補修する際には、ひび割れの周りを綺麗に掃除し、補修材が密着するようにしましょう。ただし、DIYでの補修は、あくまでも応急処置であり、ひび割れの進行を完全に止めることはできません。次に、プロの補修技術についてですが、プロは、ひび割れの種類や、状態に合わせて、適切な補修方法を選択します。構造クラックと呼ばれる、幅が0.3mm以上のひび割れや、貫通クラックと呼ばれる、基礎を貫通しているひび割れは、専門的な知識と、技術が必要となるため、DIYでの補修は危険です。プロは、ひび割れの内部を詳しく調査し、エポキシ樹脂などを注入したり、鉄筋を補強したりするなどの方法で、ひび割れを補修します。また、必要に応じて、地盤改良なども行う場合があります。これらのプロの補修技術は、ひび割れを根本的に解決し、建物の安全性を確保するために、欠かせないものです。