新築クロスの保証内容、初期不良、瑕疵担保責任、それぞれの違いを解説

新築住宅のクロスには、初期不良に対する保証と、住宅瑕疵担保責任保険による保証の2種類の保証があります。この記事では、それぞれの保証内容と、適用される条件について解説します。まず、初期不良に対する保証は、施工業者が、自社の責任で提供する保証です。この保証は、クロスの施工不良や、初期的な不具合を対象としており、例えば、クロスの剥がれ、浮き、シワ、汚れ、色ムラなどが、保証対象となることがあります。初期不良に対する保証期間は、業者によって異なりますが、一般的には、1年から2年程度が目安です。しかし、この保証期間は、あくまでも初期不良に対するものであり、経年劣化や、入居者の過失による破損などは、対象外となります。次に、住宅瑕疵担保責任保険は、新築住宅の主要構造部分や、雨水の浸入を防止する部分に、瑕疵(欠陥)があった場合に、住宅会社が、補修費用を負担する保険です。この保険は、法律で義務付けられており、10年間の保証期間が定められています。しかし、クロスの剥がれや、変色などは、構造的な欠陥には該当しないため、住宅瑕疵担保責任保険の対象外となることが一般的です。そのため、クロスの保証は、初期不良に対する保証が中心となります。初期不良に対する保証は、業者によって内容が異なるため、契約書をよく確認し、保証対象範囲や、免責事項をしっかりと理解しておく必要があります。また、保証期間内に、不具合が見つかった場合は、速やかに業者に連絡し、補修を依頼しましょう。