基礎のひび割れの種類を徹底解説、ヘアークラック、構造クラック、貫通クラックの違い

基礎のひび割れは、その種類によって、危険度や対処法が異なります。この記事では、基礎のひび割れを、ヘアークラック、構造クラック、貫通クラックの3種類に分類し、それぞれの特徴、危険度、そして、適切な対処法について詳しく解説します。まず、ヘアークラックとは、幅が0.3mm以下の、ごく細いひび割れのことです。ヘアークラックは、コンクリートの表面に、発生することが多く、乾燥収縮や、温度変化によって発生します。一般的に、ヘアークラックは、構造的な問題がない場合が多く、すぐに補修する必要はないとされています。しかし、ヘアークラックは、放置すると、ひび割れが拡大したり、そこから雨水が浸入し、鉄筋を腐食させる原因となる可能性もあります。そのため、定期的にチェックを行い、変化がないか確認するようにしましょう。次に、構造クラックとは、幅が0.3mm以上の、比較的太いひび割れのことです。構造クラックは、建物の構造部分に発生することが多く、建物の耐震性や、耐久性に影響を与える可能性があります。構造クラックを発見した場合は、早急に専門業者に相談し、適切な補修を行う必要があります。構造クラックは、放置すると、建物が倒壊する危険性もあるため、決して放置してはいけません。そして、貫通クラックとは、基礎を貫通しているひび割れのことです。貫通クラックは、雨水や、地下水が浸入しやすく、建物内部の腐食や、シロアリなどの害虫被害につながる可能性があります。貫通クラックは、放置すると、建物全体に深刻なダメージを与える可能性もあるため、早急に専門業者に相談し、防水対策と、補修を行う必要があります。これらのひび割れの種類を理解することで、ご自身の基礎の状態を把握し、適切な対処をすることができるでしょう。